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シュタイナー、したいなあ

シュタイナーについて思うこと

幼児教育って色々あるようです

今日、新聞で、0才~3才まで40万かけて幼児教育をした親の記事が載っていました。大きくなって(小学生ぐらい?)、確かに勉強はできるようになったようですが、協調性がないとか勉強はいわれないとしないとかあり、幼児教育が問題だったと親は感じているようです。

ネットを試しに調べてみましたが、幼児教育は盛んなようです。それも色々な幼児教育があり、どれがよいのかよく分かりません。もし、本当に、大きくなったときに問題があるのであれば、そのようなことは口コミやらですぐにばれると思うので徐々に淘汰されて、この理論の幼児教育がよいとか悪いとかがはっきりすると思うのですが、どうも、これも一長一短のようで、よい結果がある場合もあるし悪い結果の場合もあるようです。

新聞の記事の幼児教育は、文字や記号や星座などのカードを見せるようです。シュタイナー教育からすれば、最悪の幼児教育と罵倒されるでしょう。多分、この記事の親も、シュタイナー教育やそれに類似する理論を後から知って後悔しているのではないかと想像します。シュタイナー教育の観点からみれば、幼児期に育つべき意志が育っていないため、勉強に意欲が湧かないというか、どんなことも、受身でしかできない人になると思う。なので他人のことを想像できないがゆえに協調性も育たない。悪くすれば、身体的な障害も発生するかもしれない(幼児期は身体的な土台を作る時期なので)。

勉強が出来るようになるためにはどうすればいいかなど簡単だと思う。どうしてこなるのか?と思う問題意識や、知りたい!という意識があれば、早期教育で知識を詰め込まなくても、どんなに大きくなった後でも、勉強はできるようになると思う。要は、意欲の問題で、幼児期に変な早期教育をすると、意志・意欲が十分育たない。はじめのうちはできるだろうが次第に勉強ができなくなるのではないかと思う。坂本龍馬やアインシュタインも、小さい頃は学校のようなところでは、成績は悪かったといわれているので、小さいころは頭が悪い(知識を詰め込まない)方がよいというのは、シュタイナー教育を知らずとも、想像がつくのではないでしょうか。

シュタイナーは「治療教育講義」で、大人のいわゆる精神病は、完治することは困難で、小学生ぐらいまでなら、直しやすいというか直すことが比較的出来やすいと語っていたとおもう。小学生がシュタイナー教育を受ければ、精神病にはなりにくく、幼児期の悪影響もシュタイナー教育の授業を受ければ、よい方向に戻すことが可能ということだ。逆に、幼児期を理想の環境ですごせたならば、小学生でのシュタイナー教育はそれほど重要ではなくなってくるとも言える(幼児期ほど影響は大きくないとはいえ、小学生も悪い環境であれば、その後の人生に悪い影響を与えることは容易に想像がつくので、シュタイナー教育を受けたほうがいいとは思うけど)。

そこまでいうなら、シュタイナー教育を受けたら必ずよくなるか?と言えば、それはわからない。教育とは「見えないトンネルを通って伝わる」こと。どんな幼児教育を受けても、よい場合と悪い場合があるのは、それは、何をしたかどうかはあまり関係ないということで、身近にいる人の意欲や精神状態が伝わる(「見えないトンネルを通って伝わる」)わけで、人格のよい人のそばにいればよい結果になるし、人格の悪い人のそばにいれば、悪くなるということ。

なので、シュタイナー教育は、どんな授業をするとかよりも、まず教師はどうあるべきかというのが問われる。そして、実際することは、子供に教えるというよりは、授業を通して教師の成長を促すようなことをしているだけで、それを子供が受け止めるという状態だ。教師の自己教育がなく、海外のシュタイナー教育のマネだけをしている場合は、いくらシュタイナー教育を受けても、子供はよくならない。

幼児教育としては、幼児の近くで淡々と仕事をするというのが基本。仕事に向ける態度やしぐさや意欲が、幼児の将来の仕事への源になるからである。幼児はそれを将来マネをするのである。シュタイナーの幼児教育では手仕事が重要とされているが、子供がすることが主目的ではなく、大人がすることが重要であり、おもちゃも手作りの方がいいというのも同じ理由である(作っている過程を見ていなくても、完成したおもちゃを見れば、プロセスは少なからず伝わるものである)。5・6歳頃から手足を動かすことによって、指先・足先まで意志をゆきわたらせるという意味もあり、器用に動かせるようになることは、以後の歯の丈夫さに関係する。

シュタイナー教育というものは、大人の教育とも言えると思う。シュタイナー教育は、周りの大人の生き様を見せるものなので、本来、決まった型や方法などはないと言える。

親の自己教育が一番子供に影響を与えるというのは言うまでもない。(父親が散歩に連れて行っている幼児は大きなケガをしにくいという新聞の記事もあった。子供は、親を選んで生まれてくるので、親の影響を受けることを前提に人生を歩むわけで、母親だけではなく、父親もよく接すること、両親の影響を偏りなく十分に受ける必要があると思う)
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  1. 2010/01/15(金) 01:26:02|
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