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シュタイナー、したいなあ

シュタイナーについて思うこと

2006-4-27「いか超」勉強会

いか超」の読み合わせ。前回の続きより

P175~P184まで読み進めることができた。
◆意識の持続性の獲得
●「もっぱら感覚的知覚だけに頼ろうとする人は、その作用の原因にまで到ることはできない。」「感覚界の事物は決して感覚的知覚に現れるだけのものではない。それは或る霊界の表現であり、流出である。」
→普通に感じている物質世界には原因があり、その原因を見ることができるようだ。

●「夢のいとなみの中にありながら、もはや夢とは言えぬようなこの新しい状態の中の神秘修行者には、これらの原因が部分的にではあるが、打ち明けられる。」「夢のいとなみの中に現れた状態を、覚醒時の意識の中にまで持ち込むことが修行者の次なる課題となる。」
→夢のいとなみを認識できるような状態にでき、それを起きているときの意識にも持ち込めれば、物質世界の原因(霊的世界?)が見えるのか。マクロビオティックでは、夢を見ない(深い眠りのみで夢を見ない)方が健康であるとされているのだが、これならば見たほうが霊的修行になるのだろうか?夢のいとなみを認識できなければ見ないほうがマシということだろうとは思うのだが。

●「この状態と修行者の日常生活との関係は、ちょうど通常の人間が積極的に感覚を働かせる場合と受動的にしか感覚を働かせない場合の関係と同じような意味を持っている。」「神秘修行者が魂の感覚を働かせると、肉体的感覚には隠されている事物が見えてくる」
→普通の物質世界は、受動的な感覚で捉えられてもので、積極的に感覚を働かせる、つまり、魂の感覚(十二感覚?)を使えば、原因まで見えるということか。

●「深い眠りの中での体験が意識できるようになった修行者の次なる課題は、それを可能な限り明確にすることである。」「これまでは、ただ思考だけで把握してきた事柄が、今まで感覚的に対象を知覚するのと同じ確かさと具体性をもって、体験できるようになる。」「神秘学は睡眠生活の意識化をもたらすこの重要な段階を意識の連続性と呼ぶ」
→夢が認識でき、さらに深い眠りまで意識できるようになるのか。意識が途絶えることがなくなるんだ。深い眠りを意識できるようになれば、思考や概念がはっきり意識できるようになるのか。思考や概念が現実世界の原因ということか?

●「集中と瞑想の行を通して、修行者は自分の魂に働きかける。そして魂の中に、霊的知覚感覚器を育成する。」
→集中と瞑想か・・・。「厳格に遵守されねば」「流産して」しまうようなので、焦らずにするしかないようだ。

(所感)
だいぶ、先の話ではあるが(今生ではできないかもしれない)、物質世界がどんなものであるかが伺える文章があるのが面白い。積極的に感覚を働かせるとはどんな感じなのかイメージさえできない。それだけ、受動的な感覚に慣らされている、物質的に慣らされているということだろう。

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  1. 2006/04/28(金) 11:35:15|
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ゲド戦記(1~3)

シュタイナー的な思想が盛り込まれているらしいと聞いていたゲド戦記を読んだ。(ジブリの映画予告を見たら読みたくなった)
ゲド戦記1 影との戦い
ゲド戦記1 影との戦い

ゲド戦記2 こわれた腕環
ゲド戦記2 こわれた腕環

ゲド戦記 3 さいはての島へ
ゲド戦記 3 さいはての島へ

ネタバレする可能性があるので読んでない人は、以下読まない方が良い。


全体を通して、人間の影の部分とどう関わるかを問う内容といえるのでは。(4・5・外伝読んでないけど)
1巻は、主人公ゲド自身の影との戦い。
→自分自身の影とどう向き合うか?人間としての成長するために、生涯、常に、考えさせられることだと思う。

2巻は、影を崇めてきた人々と平和への道のり。
→1巻のゲド自身の影との戦いのなかで、平和実現の半分を手に入れるが、1人では平和は実現できない。影を代々崇めてきたアチュアンの墓所の大巫女として選ばれた少女と二人でなければできない。「ひとりでは、誰も自由にはなれないんだ。」という言葉が印象に残った。自分と反対の人との間でしか平和が実現しないという矛盾したような真実。

3巻は、世界全体へ影響しだした影との戦い。
→2巻で平和を実現するが、それでもなお影は人の心の隙間に忍び込む。あちこちで、正常な感覚ではあり得ない人々の行動。影の根源としての「死」。しかし、「死」と「生」は表裏一体。どちらも否定できないし、どちらも真実。「死」とはなにか?「生」とはなにか?「自由」とはなにか?を常に考えねばならない。

ジブリの映画は、この3巻が中心に作られている様子。確かに3巻が一番面白いと思う。語られる一言一言が考えさせられる。

シュタイナーっぽいといえば、そんな気がする。(西洋の神秘思想は、どこか似ているので、シュタイナーに限定はできないとは思うけど)

まだ、外伝があるがまだ読んでないので多分つづく。

  1. 2006/04/26(水) 00:55:00|
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秘境から科学へ

フォーラムスリーのニュースレターと一緒に入っていたチラシに秘教から科学へという本があった。

「農業講座」の第三講で、酸素、窒素、炭素、水素、硫黄の霊的な役割が書いてあるのだが、分かるような分からないような、なにしろ納得できない状態であったので、現代的な科学と秘教と呼ばれる知識をつなぐ本ということで読んでみた。

「『神智学大要』をベースに、アリス・ベイリーおよびベンジャミン・クレーム氏の情報を加え、難解で体系的な理解の困難であった“トランス・ヒマラヤ密教”の全体像を、現代最先端のあらゆる分野(宇宙論・輪廻転成・超能力・遺伝子・医療・脳・意識……神…etc.)の情報と関係づけながら整理した、21世紀人類の基本テキスト」という内容。(HPより引用)

元素それぞれについての役割や、化学的な反応などについての具体的な知識を知りたかったのだが、そのような内容ではなく、「科学・哲学・宗教の融合」を目指した神智学の入門書という感じ。

はじめて神智学の本を読んだので、シュタイナーとは表面的には違う点が多々ある。
●人間の構造
1)肉体(エーテル体も含む)
2)アストラル体 感情・欲望
3)低位メンタル体 具体的思考の器 記憶力・想像力
1)~3)がパーソナリティー
4)高位メンタル体 コザール体 抽象的思考の器
5)ブッディー体 愛の器
6)アートマー体 意志の器
4)~6)が魂
7)分神霊・自我(モナド)
意志 愛 活動(知性) 三位一体の構造
1)行為する⇔6)意志する
2)感ずる ⇔5)愛する
3)考える ⇔4)知る
という相互関係がある。
パーソナリティーは、糸によって魂・モナドから結ばれている。
 「スマラトマ」右側の胸 生命の糸
 「アンタカラーナ」頭頂のチャクラ 意識の糸
魂が進化するとパーソナリティーから魂・モナドへ
「創造の糸」が寄り合わさり強く結ばれる。

●エーテル層は、物質層内の亜層
1)固体
2)液体
3)気体
4)幽体 通常の電気や音の媒体
5)超幽体 光の媒体
6)亜原子体 特に精妙な電気の媒体
7)原子体 生物の脳から脳へ思念を伝達する媒体
4)~7)がエーテル層で、気体より精妙なものという感じ。
→四大元素と四つのエーテルに似ているような似ていないような。

●「一度人間になった魂が死んで動物に生まれ変わることは、あり得ない」
→仏教とは違うところもある。

●人間より下位である鉱物・植物・動物の犠牲によって育まれており上位である人間は、下位の進化を促すために人間より上位からのエネルギーを下位が利用できるようにレベルを下げて放出する。
→なるほど。だから、人間の住まない家にはねずみがいないのか・・・。(ちょっと違う?)

(所感)
シュタイナーの言っていることと整合性をとるのが難しいかもしれないが、理解する分には、ある意味理解しやすい。整合性がとれれば結構理解度が増すのではないかと思う。酸素、窒素、炭素、水素、硫黄の霊的な役割が分かる本はないだろうか・・・。神智学の本をもう少し探してみるか。

  1. 2006/04/19(水) 14:41:16|
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2006-4-13「いか超」勉強会

いか超」の読み合わせ。前回の続きより

P156~P174まで読み進めることができた。
●「高次の世界の中では人間の魂的本性が鏡像となって、その人間に立ち現れてくる。」「その現れ方が、現実に存在する姿の逆の相として現れるからである。」「たとえば、285という数は本当は582を意味している。ひとつの球は、まるでその中心から見る時のように、現れる。」
→エーテル界も逆?アストラル界も逆?この逆の意味はそれぞれ違うような・・・

●「胎児が母胎内で育つように、霊的人間は物質界の自我の中で育つ。」「高い自我が霊界で十分発達した存在として出現するためには、このような地上生活での作業がどうしても必要になる。」
→物質界で生きることが「どうしても必要」・・・。どうしても必要なのか・・・。分かるような完全には分からないような。

●「高い自我を知ること、低い自我へのこの自我の受肉の教え(すなわち輪廻転生とカルマの法則)を知ること、および最後に偉大な霊界参入の存在を知ることである。」
→高い自我とはハイヤーセルフ?輪廻転生やカルマも一般的に言われているものとは微妙に違うのでは?偉大な霊界参入の存在は結構近くにいるってこと?

◆神秘修行者の夢に現れる変化
●「蓮華が開花したときはじめて、物質界に属さぬ情報が夢の中に記されるようになる。次いで進化したエーテル体を通して霊界に由来するこの記録について豊かな知識が生じる。」

●「霊的対象の「中に」いるように感じる。彼は実際、霊的空間の中を方々さまよい歩く。」「さすらい人」
●「自由な観点から、その故郷を尺度にして判断することができる。」「この霊的故郷の建設を「小屋を建てる」と呼ぶ」
→霊的空間をさすらい、小屋を建てるとは、やはり現実世界は、霊的なものの影?または、練習場?みたいなものなのだろうか?

(所感)
さすらい人と聞いて、まるで、現実世界をあちこち引っ越している私みたいと思ってしまった。霊的世界でさすらってればいいけど、現実世界でさすらっているようではダメなのかな?現実世界で、まずは小屋を建てなくては・・・。

  1. 2006/04/14(金) 00:24:21|
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アンドリュー・ウォルパートさんの講演

アンドリューさん(エマーソンカレッジの中心的人物)の講演に行った。

●午前10時~ in いずみの学校。(ヨメも一応ついてきた
講演内容は、シュタイナー学校の教師としての心得のようなものだろうか。(→はっきりした題は決まってなかった様です)

肉体は、遺伝、環境、経験、感情、意志・・など、すべてを物語っている。なので、死を迎えた時、死んだ人は、死んだ自分の肉体を見て、3日間で人生のすべてを見る。(→死に際に、走馬灯の様に見えるものかな)

教師は、寝る前、子ども達は、まったく問題が無いというイメージを持つ必要がある。教師でなくても、どんな人のどんなイメージも現実化するため、「怖いですね・・・」と言っていた。(→イメージの仕方にコツがあるような・・・瞑想みたいな状態になるのか・・・はよくわからない。成功法則の1つやり方としてでも聞いたことがある)

教師の精神(感受性?考え?)が子どもに即座に伝わるので、例えば、何か子どもができない瞬間、態度がいくらやさしくしても、その瞬間に教師が抱く感じが子どもに即座に伝わり、子どもの人生への影響がある。

教師としては自分の行動や教えていることを如何に愛しているか?が重要で、それが伝わる。表面的にできなくても関係ない。内面では完璧に模倣している。なので、教師の内面が重要。

親と教師では、子どもへの影響が違う。子どもは、親を選んで生まれてくると言われるが、親の何を選んでいるのか?親が目指しているもので選んでいる。決して、現状の親の状態で選んでいるわけではない。なので、親は子どものために努力するのではなく、親自身が目指したいものを努力する方がよい。(→子ども中心の人生は、親にとっても子どもにとっても良くないようだ。)

キリストは、太陽存在が受肉したもの。ゴルゴダの秘蹟により、すべてしみ込んだ肉体を地中(地球)に入れることによって、太陽存在が、地球と一つになり、第二のアダムがすべての人の中に入ることとなった。第一のアダムは、神は失敗するだろうと予測して第二のアダムを精神界にスペアーとして置いておいたものである。第一のアダムとしての人間は、どんどんおかしくなって、ゴルゴダの秘蹟により第二のアダムが入ることで修正された。(→自我が入ったということかな?)

●午後1:30~ in ひびきの村。
講演内容は、共同体について。

人には、3つの仕事がある。天性の能力で簡単にできる仕事、苦労して達成でいた仕事、そして、苦労したが達成できなかった仕事。

シュタイナーは、天性の能力で、明晰な思考能力をもっており(簡単にできる仕事)、人智学という神秘学とは違う一般でも理解可能な開かれた学問を確立した(達成した仕事)。だが、コミュニティー(共同体)は達成できなかった。(ミケランジェロなどの偉大な芸術家は、ほとんど晩年に共同体を作ろうとしており、達成できなかった。)

シュタイナーは、1913年に人智学協会を創設した。その時は、シュタイナー自身は、協会には属さず、霊界から受け取ったことをその協会へ伝える精神的な存在として、指導する立場であった。しかし、協会は十分に機能しないまま混乱状態になり、事実上失敗していた。1923年に、シュタイナーは、今まで立場をやめ、自らも協会に入った。協会に加わることは、シュタイナー自身にとって賭けであった。いくら霊的なものが見えるといっても、霊的存在の後ろ盾があってこそであり、それを失うかもしれない可能性があることを自覚して挑んだ。加わったことは、霊界にも受けいれられ、霊視などの能力はなくならずにすんだとのこと。しかし、成功するかどうかわからないまま此の世を去った。(達成できなかった仕事)

共同体というのは、達成できないことをやり続けること。達成してしまったら人は何をすればいいのか?共同体により色々な形態があってよい。すべてが不完全な状態のハズ。完成された共同体は、奴隷的な関係の共同体やカリスマ的な存在を核に作られる共同体は、古い時代のもの。これからは、新しい共同体を作る必要がある。

人は、成長の過程で「家庭に依存している子ども時代」から「家庭から独立したいと思う時代」を経て、「相互依存の関係」へと変化することからもわかるように、共同体としては「相互依存の関係」が核となったものへと移行するだろうと思われる。

→私の個人的な語彙で記述しているので、コメントも参考にしてください。

(所感)
次の日は、札幌で「最後の晩餐」をテーマにした講演が予定されていたので、同じような内容かと思いきや、それぞれ違う内容であった。内容は違えど、核になることは同じことを言っていると思った。2006年4月16日イースターをどのように迎えるか?キリストの肉体の死滅の意味?達成できないことをやり続けるか意味。転生後への影響などなど。

  1. 2006/04/07(金) 21:00:21|
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