社会の未来の第一部の「近代社会主義の思想形態」の中に、びっくりした部分がある。
社会主義の最終形態は、
社会三層構造によって生み出される社会であると思わせる文章があるのだ。
一般に知られている社会主義はベルリンの壁崩壊によって終焉を迎えたが、この社会主義は第一段階に過ぎず、最終的には第二段階になることを目指していた。
社会主義の第二段階は、「高次の社会秩序なのです。」とシュタイナーは語っている。(P25 5行目)
社会主義は、第一段階(普通の社会主義)を過渡期として、この第二の高次段階に発展するだろうと。しかし、それは「迷信」ともシュタイナーは語っている。
精神生活の自由が求められ、精神生活がそれ自身ひとつの独立した分野とされねば、この高次の社会秩序を生み出す新しいタイプの人間は生み出せない。と語っている。(と、私は、そのように解釈した。)
社会三層構造を実践することが、その新しいタイプの人間を生み出し、高次の社会秩序を実現すると。(してほしい。)
逆に言えば、社会三層構造をめざそうとすると社会主義におちいりやすいという事ではないかと思う。どう考えても、特定の共同体で、社会三層構造を実践するならば、社会主義的なものになる様に私には思えてしまう。
誰か実践できる社会三層構造の具体的な案を作ってほしい!と切に願うしかない私でした。
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- 2005/06/29(水) 22:54:35|
- 地域通貨・経済の友愛|
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社会三層構造が難しいものと考えていたが、もしかしたらそんなに難しいのではないかもしれない。
現在の経済で実行するとすれば、
- お金がかからない生活
- やりたい事(使命)を仕事にして儲ける
という2つの状態しかないと思う。儲けることについては、
社会の未来に書いたが、お金のかからない生活は実際どうすれば実現できるか分からなかった。
なぜならば、お金のかからない生活とは、現代の資本を基にしたものをほとんど利用できないことになるため、現代的生活の基本的な部分さえができないのではないかと思っていたからだ。(車、携帯、外食、買い物などを我慢して生活するしかないと思った。)
我慢するのであれば、「精神の自由」に反するため実現不可能かと思っていたのだ。
もし実現するとすれば、自分で農場をして、食料を確保し、それを販売や加工して収入したり、物々交換などしかないと考えていた。そうするとどうしても経済を一つにする生活共同体(社会主義的な共同体)が必要になり、無理がある気がしていた。無理があれば、「精神の自由」ではなくなる。
しかし、
実践されている経済の友愛よりは、
個人でも社会三層構造に近い生活をしていると私が思う人に会った。
- 2005/06/07(火) 00:35:59|
- 地域通貨・経済の友愛|
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